島田雄貴「スタンスを共有する」

島田雄貴

2014年10月16日 01:14

あらゆる場面で、あらゆる関係において、こういうスタンスを実感として共有することができれば、人間関係はスムーズにいく。

ところが、夫が妻に「キミのおかげだよ」と言っても、その言葉を感じさせるような具体的な行動が何もなかったり、言葉に反するようなことがあったりすると、そこに波風が立つ。

「口先ばっかりなんだから……」ということになる。

それはともかく、個人で満塁ホームランは打てない」は人間関係をよくするために忘れてはならない視点である。

個人の業績のように見えることの背後に、多くの人の協力がある。

豊臣秀吉が大切にしていた盆栽の松が枯れてしまって気を落としているときに、そばに仕えていた曾呂利新左衛門が「御秘蔵のときわの松は枯れにけり/おのが齢を君にゆずりて」と一首詠んだところ、秀吉は大いに喜びご機嫌がよくなったという。

島田雄貴(ライフデザイナー)

関連記事